WAR
戦い続けた兵たちの誇り


[ビデオ上映会]
2003年 12/27〜12/28 於:サッポロファクトリーホール


27日
一回目  15:30 〜 森崎・安田・佐藤
二回目  19:00 〜 森崎・大泉・音尾

28日
三回目  11:30 〜 安田・佐藤・大泉
四回目  15:30 〜 森崎・佐藤・大泉
五回目  19:00 〜 森崎・安田・音尾


★三回目は行っていないのでレポがありません、ゴメンナサイ★



WAR〜戦い続けた兵たちの誇り〜
この作品はとにかくもの凄い
パワー・勢い・テンションでした。
舞台で二回、ビデオで四回見させていただきましたが、未だに見足りない気持ちでいっぱいです。
お芝居は何度見ても、細かな役者の演技が毎回違ってきたりするので何度見ても飽きると言うことはありませんが、普通ビデオだと何回も見れば同じ演技を見続けることになるので、多少の飽きも来るかと思ったのですが。。。そんな事は全くと言っていいほど無かったですね。
それだけこの作品が、一本のお芝居として完成されていたのではないかと
勝手に思っております。
勿論ワタクシが生で見た舞台
(初日と中間辺り)とビデオ撮影された回では日にちがかなりあいている為微妙な違いなどもあり、少しずつ熟成されていったお芝居の面白さを感じさせられました。



<主な登場人物紹介>

〔ハイド〕 安田顕
周囲の人間達と言葉が通じないため他人とのコミュニケーションが不得手で、常に孤独の影を持つ謎の男。空軍所属。

〔ホーク少尉〕 大泉洋
元英国空軍きってのエースパイロット。高いプライドと自尊心で空軍の志気を乱す問題児だが、部下のウェルナーやシーマにとても慕われている。空軍所属。

〔ジョージ大佐〕 大泉洋
NSFの空母・ビーハイブの艦長。口にトレードマークの葉巻をくわえながら常に冷静沈着で兵達を統率しているが、ごくたまに理性が崩れる事もある。海軍所属。

〔ロイ中尉〕 音尾琢真
元米国陸軍小隊長で、現在は第六小隊・隊長。戦闘中でも敵兵を殺すことが出来ない為、過去に部下を見殺しにしてしまった事があり、今もその事に苦悩している。陸軍所属。

〔マイク准尉〕 佐藤重幸
過去に重度のショックを受けた事により言葉を失ってしまったが、ずば抜けた視力の持ち主でレーダーよりも早く正確に敵を発見することの出来る能力を持つ。空軍所属。

〔シュバルツ大佐〕 佐藤重幸
元ドイツ軍出身でどうやらナチスの血を引く男らしい。リチャード総帥を補佐し、ジョージ艦長と共に兵達を統率している。

〔ハリス〕 佐藤重幸
米軍沖縄基地にいたがNSFの日本進行の際、入隊を決意して参加した新兵。狙撃の名手。英語を喋られないハイドの通訳をこなす。

〔リチャード総帥〕 森崎博之
元英国陸軍将校で、現在はNSFを率いる最高指導者。世界から争いを無くすために、ありとあらゆる武器を一掃するべく行動を起こし、自らNSFを立ち上げた思想家。



<あらすじ>
 舞台はNSF[NEVER STATELESS FORCE] と呼ばれる自ら国を捨てて世界中から集まった者達、荒唐無稽とも思える信念の元に集った選ばれし兵士達が、ロシア・サハリンを陥落させようと攻め入るところから始まる。
 突然謎の軍隊に攻め入られ、混乱を来したサハリンは陥落。その際、空軍の隊長・ルチェノフ中尉は戦死し次の隊長が決定するが、隊長の座を狙っていたホークではなくその任は全く戦功のないクーガー少尉があたることとなった。
 また陸軍第六小隊の元には、志を共にする新たな新兵が三人配属されてくる。
米国出身のジェイソンとクリストフ、そしてドイツの伝説の陸軍兵・タンク曹長だった。
 陸軍や空軍達の功績によって勢いに乗ったNSF軍は、次の標的をを日本へと定め攻め入るが、自衛隊に自分たちの動きが読まれていたことを察知。6機対40機の不利な状況に追い込まれ撤退を余儀なくされる。その際クーガー少尉は集中攻撃を受け、呆気なく撃墜されて戦死。隊をまとめるためにとその場でホークが隊長に望まれる。
 ホークはNSFの存在が知られてしまった事と、空母の位置を決して悟られまいという使命を隊に課し、他の者を帰還させるべく自ら一機で戦線に残る。
だがこの戦闘が終わり次第軍を抜け、英国の家族の元へと帰る筈だった事を知るウェルナーが、ホークの代わりに殿を務めようと戻り、後部座席に乗っていたマイクを離脱させたあと、自衛隊空軍へと突っ込み撃墜される。
そしてホークもまた敵軍に突っ込み、大破した。
 ウェルナー機から離脱させられたマイクは日本の捕虜となった。謎の軍隊・NSFに関しての事柄を聞き出すべく自白剤を投与され、瀕死の状況に陥っていた。
そんな中自衛隊の大艦隊がビーハイブを襲うが、ブライアンとジョージの咄嗟の機転により逆に敵艦隊を全滅することに成功する。
 そのままNSF軍は日本への上陸を果たし、北海道の各拠点を制圧。さらにマイクが囚われている千歳基地に第六小隊と空軍の生き残り兵が侵入。マイクを探し出すが時既に遅く、マイクは『WAR』と言う言葉を残し、死亡。悲しみの中でハイドは戦いの意味と自らの誇りを胸に刻んでいく。
 いよいよ勢いを増したNSFは日本を完全に占拠し、横須賀基地に全軍を集結させる。
束の間の休息と勝利に酔い、桜の咲く酒場で総帥を含む一部の兵達が酒宴を開いていたその時、突然爆発音が響き横須賀基地が燃えていた。
全てはネオナチスの将軍・シュバルツの命を受けたドイツ出身のタンクの仕業だった。彼がそっと爆薬を仕掛け、集結していた全兵がNSFの軍旗と共に基地で灰燼と化してゆく。
 不穏な動きを見せたタンクをロイが見つける。彼の言動に驚きを隠せないその時、シュバルツが現れた。そして基地の爆破がNSF軍内に潜むドイツ兵による陰謀だったことが判明するが、敵を殺すことの出来ないロイはまたもや目の前で部下一人を死なせてしまう。
 更に目の前で部下を殺されそうになったロイは、死にものぐるいでタンクとシュバルツに銃口を向け、初めて敵を撃ったのだった。
その頃新兵クリストフはNSFの情報を持って帰還しようとしていた。彼は米軍のスパイとしてNSFへ入隊し、仕事を終えて還るところだったのだが、自分の生きる意味と誇りはスパイをするためではないと悟り、攻めてきたドイツ艦隊へと突っ込んでいく。
 生き残ったNSF兵達はビーハイブ内に集結していた。この空母も既に無理がたたり、ボロボロの状態になっている。
残った者達はそれぞれの生きる意味と誇りを一人一人叫び、志気を高める。
 そんな中、ハイドがハリスと共に現れ、自分たちが沖縄の米軍基地で見つけた『桜花』について説明し、ハイドが自らそれに乗り込みたいと志願する。
全員が敬礼で見送る中、ハリスの操縦する戦闘機に桜花を積み込み、二人はビーハイブを飛び立った。
 空軍の生き残り・カールとシーマが援護する中、ハリスはドイツの艦隊に近付き断腸の思いで桜花と共にハイドを投下した…。
 カールとシーマはハイドの特攻を見届けビーハイブに戻ろうとするが、新たな敵・米国空軍に撃墜される。
 ビーハイブではやはり米国空軍の攻撃を受けていた。最早主砲も使い切ってしまい、四面楚歌の状態。
ジョージ艦長はリチャード総帥に任されたこの船。NSFの象徴であるビーハイブを最後まで守りきるため、二度と浮上することのない潜行を始めるのだった。
 最後の出撃をした第六小隊と総帥達は彼らの野望である日本侵略の証・東京タワーの頂上へ軍旗を掲げるために、激しい銃撃をかわしながら進み続ける。
だが兵達は一人、また一人と銃弾に倒れてゆく。激痛に藻掻き苦しむ部下・マックスの額に向けて銃口を向け、苦しみから解放してやるロイ。だが次々と兵達は死んでゆく。
絶望のあまり戦意喪失したロイを叱咤し、リチャードは軍旗を彼に預け全ての思いを全員で彼に託す。
 皆の犠牲を受けて頂上にたどりついロイは軍旗を掲げるが撃たれてしまう。
傾いた軍旗を支えようと、死んだ筈の兵達が次々と這い上がり始めた。ボロボロの軍旗へとゆっくり近づき、やがて全員で旗を支えていた…。
 たった一人生き残ったハリスは、あの桜の咲く酒場を訪れ、高き野望を持ちながら志半ばにして倒れていった仲間達に敬意を込めて杯を掲げる。
そしてその背後から兵達とハイドが現れ、桜の花びらがはらはらと舞い散る中、生きる意味を知って散っていった兵たちが杯を高く掲げていた……。





  


女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理